サイン盗みはバレない。スポーツマンシップとサイン盗み。

はじめに

私の野球部は、県内の高校と練習試合をするとき1日限りでサインを変えて試合をしていた。

なぜならサインが盗まれて、いざ県大会で戦うときに不利になるかもしれないからだ。

県内の強豪校は、公式戦の前に、相手校のサインを予習するという噂を聞いたこともある。

はっきり言ってサインを盗むのは簡単だ。試合でサインを出している監督やキャッチャーの動画を撮影して、試合結果と照らし合わせれば相手のサインの出し方は簡単にわかる。

球種が分かれば簡単に打てるし、盗塁のサインを見て外せのサインを出せば盗塁を阻止できる確率は上がる。

だからと言って勝つためにサイン盗みをしていいのか。

今回は、高校野球におけるスポーツマンシップとサイン盗みについて考える。

過去に議論されたサイン盗み

2019年センバツ 習志野VS星稜

大会ナンバーワン投手と言われた星稜(現ヤクルト)奥川恭伸を打ち崩し、習志野は3対1で勝利した。しかし試合後、星稜の林和成監督が習志野に「サイン盗み」があったと主張し、相手校の控え室にまで抗議するという事件があった。

林監督は、習志野高校の二塁ランナーが打者にサインを伝達していると試合中に審判団に抗議したが、審判団はサイン盗みを確認できないとプレーを続行させた。

2013年夏の甲子園 花巻東VS鳴門

2塁ランナーが2塁付近で両手を右や左に振っている様子を見た主審が試合を中断して、2塁方向に向かい、サイン盗みと思われる行為を注意した。

サイン盗みの定義の難しさ 

「サイン盗み」は禁止されている。

高野連は1998年に「サイン盗み」と疑われるような行為を禁止することを決めた。99年のセンバツから適用され、審判が口頭で指導するとした。

しかしサイン盗みをしてもペナルティはない。

それ以前にサインを盗んだ証拠が見つかるケースもほとんどない。

基本的に監督や選手は、サイン盗みを審判に疑われたら、癖だと言い切る場合がほとんどである。

サイン盗みと勝利至上主義

サイン盗みをしているチームがあると仮定する。

なぜサイン盗みをするのか。

指導者目線からすれば、勝つこと、甲子園に出ることが自身の実績と名声につながる。

また、私立高校であれば、甲子園に出れないと指導者をクビにすることもできる。

強豪校の監督はOBや学校の期待から生まれるプレッシャーも大きい。

選手目線からすれば、甲子園は長年夢見てきた舞台である。

指導者側が「サイン盗み」を推奨するチームであれば、チームとして甲子園にでるためなら選手は「サイン盗み」をやらざるを得なくなる。

様々な要因が組み合わさって「サイン盗み」が起こるのだ。

しかし、指導者がサイン盗みを容認するチームでないと、サイン盗みは起こらないはずだ。

なぜなら正々堂々戦っている指導者は、もし選手がサイン盗みをしていたら、ほっておくことはないからだ。

おわりに 高校野球に求められるスポーツマンシップ

今後高校野球に求められるのは、スポーツマンシップである。

特に指導者がスポーツマンシップに則って選手を指導できるかが求められると考えられる。

スポーツマンシップに則れば、選手は、勝敗を争うライバルであるとともに、同じスポーツを楽しむ仲間だ。互いにリスペクトする間柄でなければならない。

相手をリスペクトをしていれば、サイン盗みなど起こるはずがない。

指導者が選手に正しい指導をすれば、選手がサイン盗みをすることはないだろう。

ここまで、サイン盗みがあるという前提で話を進めてきたが、実際にサイン盗みが行われているという証拠はどこにもない。しかし、私の経験上からもサイン盗みがないとは言い切れない。

1人でも多くの高校野球児が正々堂々プレーできる環境が整うことを祈るばかりだ。

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